健康情報
【広尾・恵比寿】はしか(麻疹)が急増中。大人こそ今すぐ接種歴を確認してください
2026/4/4
この記事でわかること
なぜ今、大人がはしかにかかっているのか
症状と「風邪との見分け方」
空白世代とは何か(1972〜1990年生まれは要注意)
今すぐできること(母子手帳で確認)
受診前に必ず知っておくこと
厚生労働大臣が4月3日に注意喚起
昨日4月3日、上野賢一郎厚生労働大臣が閣議後の記者会見で、はしか(麻疹)の感染者増加について「感染力が非常に強く、先進国でも1000人に1人が死亡すると言われている」と注意を呼びかけました。
2026年3月8日時点の全国累計感染者数は100人(前年同時期の約4.5倍)。東京都だけですでに34人と、2025年1年間の発生件数と並んでいます。
「はしかは子どもの病気」「日本ではもう流行しない」——そう思っていた方こそ、この記事を読んでください。
感染者の約7割は10〜30代の大人
2026年の感染者データを見ると、患者の年齢中央値は約24歳で、10〜30代が約70%を占めています。「子どもの病気」というイメージは完全に過去のものです。
東京都の感染者内訳(2026年3月時点):
20代:15人(最多)
10代:10人
30代:6人
40代:2人
マスクや手洗いでは防げません
はしかが怖い最大の理由は「空気感染」することです。
感染力はインフルエンザの約10倍
基本再生産数(R0)は12〜18(1人が12〜18人に感染させる)
同じ空間にいるだけで感染リスクがある
ウイルスが空中に長時間漂う
マスクや手洗いで感染を防ぐことはほぼできません。唯一の予防法はワクチン接種です。また、有効な治療薬も存在せず、かかってしまったら対症療法しかありません。
1972〜1990年生まれは特に注意——「空白世代」とは
現在の30代後半〜50代前半の方は、日本のワクチン接種制度の変遷によって「1回しか接種を受けていない」可能性が高い世代です。これを「空白世代」と呼びます。
生まれ年 | 状況 |
|---|---|
1972年10月以前 | 多くは自然感染済みで免疫あり |
1972〜1990年生まれ | ワクチン1回のみの可能性大(要確認) |
1990年4月以降 | 2回接種制度あり(ただし未接種者も一定数) |
2回接種で免疫獲得率は約97〜99%ですが、1回のみでは5〜10%の方に免疫がつかないことがあります。空白世代は特にリスクが高い状態です。
はしかの症状——「2段階の発熱」が特徴
はしかの典型的な経過は以下のとおりです。
1段階目(カタル期・2〜4日間) 38℃前後の発熱・鼻水・咳・目の充血。風邪と区別がつきにくいですが、この時期が最も感染力が高い状態です。
一時的な解熱 熱が少し下がり「回復したかな」と感じる時期。
2段階目(発疹期) 高熱(39℃以上)が再来し、耳の後ろから全身へ赤い発疹が広がります。この段階で初めて「はしかかもしれない」と気づく方が多いですが、すでに周囲への感染が始まっています。
必ずやること:受診前に電話を
はしかを疑ったら、絶対に受診前に医療機関に電話してください。待合室で他の患者さんに感染させてしまうリスクがあるため、受診方法について事前に指示を受けることが重要です。
広尾レディースクリニックや芦薬レディースクリニック恵比寿など、妊婦さんが通う施設が近くにある当エリアでは特に重要です。妊娠中にはしかに感染すると、流産・早産のリスクが高まります。
今すぐできること
ステップ1:母子手帳を確認する 麻疹(はしか)またはMRワクチンの接種回数を確認してください。
ステップ2:接種歴が不明・1回のみの場合 かかりつけの内科に相談してください。任意接種(自費)でMRワクチンの追加接種が可能な場合があります。抗体検査で免疫の有無を調べることもできます。
ステップ3:発熱+発疹が出たら すぐに医療機関に電話。症状を伝えて指示を仰いでください。自己判断で来院しないようにしましょう。
妊娠を考えている方へ
妊娠中はワクチン接種ができません。また、妊婦がはしかに感染すると流産・早産のリスクが上がります。妊娠を考えている方は、妊娠前に接種歴を確認し、必要であれば早めにワクチンを接種しておくことをおすすめします。なお、MRワクチン接種後2か月間は避妊が必要です。
まとめ
はしか(麻疹)は、今まさに大人の間で急増しています。感染力がインフルエンザの約10倍で、空気感染するためマスクでは防げません。唯一の予防法はワクチン接種で、治療薬は存在しません。
特に1972〜1990年生まれの「空白世代」の方は、今すぐ母子手帳でワクチン接種歴を確認してみてください。ご不明な点があれば、当院内科にお気軽にご相談ください。
受診を希望される場合は、来院前に必ずお電話ください。
執筆者・監修者・運営情報
◼️ 執筆者
大野 安将(おおの やすまさ)
◼️ 監修者
鈴木 崇文(すずき たかふみ) 麻酔科専門医
日本麻酔科学会 所属
日本内科学会 所属
日本集中治療医学会 所属
日本心臓血管麻酔学会 所属
◼️ 運営主体
診療所名:やさしいクリニック 広尾 白金
標榜科目:内科 皮膚科 アレルギー科 ペインクリニック内科
電話番号:03-6456-4990
郵便番号:150-0013
住所 :東京都渋谷区恵比寿2丁目31-3 O-KA building 3F
URL :https://yasashii-clinic.jp
◼️ 最終更新日
2026年4月4日
◼️ 免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診療・処方の代替にはなりません。症状がある場合は必ず事前にお電話のうえ医療機関を受診してください。記事の内容は執筆・監修時点の情報に基づいています。
ご予約後には事前問診のご記入をお願いしています。来院前にご記入いただくと受付後すぐにスムーズにご受診いただけます。
関連コラム
コラム一覧に戻る
やさしいクリニック 広尾 白金
©︎2026 やさしいクリニック 広尾 白金

