監修:鈴木 崇文 医師(麻酔科専門医・日本麻酔科学会)
執筆:大野 安将(経営・事業開発担当)/ やさしいクリニック 広尾 白金
最終更新:2026年4月2日


この記事でわかること

  • 帯状疱疹とは何か、なぜ起こるのかのメカニズム

  • 「ピリピリ・ズキズキする痛み」と「赤い水ぶくれ」の関係

  • 発症後72時間以内に受診すべき医学的な理由

  • 後遺症(帯状疱疹後神経痛)を防ぐための治療の流れ

  • 50歳以上に推奨される帯状疱疹ワクチンの種類と接種の目安


帯状疱疹は、子どものころにかかった水ぼうそう(水痘)のウイルスが体内に潜み続け、免疫力が低下したタイミングで再び活性化することで発症する皮膚疾患です。「片側だけがピリピリ・ズキズキ痛む」「痛いと思っていたら赤い水ぶくれが帯状に出てきた」という経緯をたどることが多く、早期に抗ウイルス薬で治療を開始することで、後遺症のリスクを大幅に下げることができます。


目次


帯状疱疹とは何か?定義と基礎知識

帯状疱疹(Herpes Zoster)は、水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster Virus:VZV)の再活性化によって起こる感染症です。初めてVZVに感染すると水ぼうそう(水痘)を発症しますが、回復後もウイルスは神経節(主に脊髄後根神経節・三叉神経節)に潜伏し続けます。免疫力が低下した際にウイルスが再活性化し、神経に沿って皮膚に症状を引き起こすのが帯状疱疹です。

日本では年間約60〜70万人が発症すると推計されており、80歳までに約3人に1人が経験するとされています。加齢・過労・ストレス・基礎疾患による免疫低下が主な誘因です。恵比寿・広尾・白金エリアでは、働き盛りの40〜50代から、プラチナ通り・白金台周辺に暮らす60〜70代の方まで、幅広い年齢層で受診が見られます。

よくある誤解を正す

誤解①「帯状疱疹は高齢者だけの病気」 50歳以上に多いのは事実ですが、過労・睡眠不足・強いストレスが続く若い世代でも発症します。特に近年は40代での発症も増加傾向にあります。

誤解②「水ぼうそうにかかったことがないから大丈夫」 現在50歳以上の方のほぼ全員が過去にVZVに感染(多くは不顕性感染含む)しており、抗体を持っています。「水ぼうそうの記憶がない」方でもウイルスを保有している可能性があります。

誤解③「市販の塗り薬で治る」 帯状疱疹の治療の柱は「抗ウイルス薬の内服」です。市販の外用薬では根本的なウイルスの増殖を抑えることができません。発症後72時間以内の受診・抗ウイルス薬の開始が後遺症リスクの低減に直結します。


主な症状(前駆痛〜発疹・慢性期)

帯状疱疹の症状は「前駆症状期」→「発疹期」→「回復期」という経過をたどります。

前駆症状期(発疹の2〜3日前から1週間前)

発疹が出る前から、ウイルスが活性化している神経の支配領域に以下の症状が現れます。

  • 片側性の神経痛・違和感:「ピリピリ・ズキズキ・チクチクする」「なんとなく体の片側だけ痛い・かゆい・熱い感じがする」

  • 軽度の発熱・倦怠感:風邪のような全身症状を伴うことがある

  • かゆみ・灼熱感:皮膚に何もないのに違和感がある

この段階では発疹がないため、「肋間神経痛」「ぎっくり腰」「歯痛」「心臓疾患」などと誤解されることがあります。

発疹期(前駆症状の後、数日以内)

  • 片側性の紅斑・丘疹:神経の走行に沿って帯状に出現(デルマトーム:皮膚分節に一致)

  • 水疱(水ぶくれ):紅斑の上に小さな水疱が集簇して形成される

  • 強い痛み:灼けるような・電気が走るような痛みが持続または断続的に続く

好発部位は体幹(胸部・腹部・背部)が最も多く、次いで顔面(三叉神経領域)、頸部・腕・下肢と続きます。

回復期・慢性期

水疱は1〜2週間で痂皮(かさぶた)となり、3〜4週間で多くは消退します。ただし、皮疹が治まった後も神経痛が続く「帯状疱疹後神経痛(PHN:Postherpetic Neuralgia)」が約10〜20%の患者に残り、高齢者ではさらに高率となります。


「最初は背中の左側だけがなんか痛いな、くらいだったんです。筋肉痛かなと思ってシップを貼っていたら、2〜3日後に赤いブツブツが帯状に出てきて、その痛みが全然違う痛さで。夜も眠れないくらいズキズキして、こんな経験は初めてでした」

このように、前駆痛の段階では他疾患と区別がつきにくく、発疹が出て初めて帯状疱疹と気づくケースが多く見られます。「片側の原因不明の痛み」が続く場合は、発疹の有無にかかわらず早めに受診することをお勧めします。


原因(水痘・帯状疱疹ウイルスの潜伏と再活性化)

帯状疱疹の原因は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化です。

VZVの初感染(水痘)

VZVは飛沫感染・接触感染によって広がります。免疫のない方が初めて感染すると、水ぼうそう(水痘)を発症します。近年は水痘ワクチンの定期接種が普及していますが、現在の中高年・高齢者の多くは幼少期に水痘を経験しています。

神経節への潜伏

水痘が回復した後、VZVは体内から完全には排除されず、脊髄後根神経節や三叉神経節などの感覚神経節に潜伏し続けます。この状態は生涯続きますが、通常は免疫システムによってウイルスの増殖が抑制されています。

再活性化の誘因

以下の要因によって免疫力が低下すると、潜伏していたVZVが再活性化します。

  • 加齢:50歳以上から発症率が急上昇(免疫機能の自然な低下)

  • 過労・睡眠不足:恵比寿・広尾・天現寺周辺のオフィスに通う働き盛りの世代でも要注意

  • 強いストレス:精神的・肉体的ストレスはT細胞活性を低下させる

  • 基礎疾患:糖尿病・悪性腫瘍・膠原病・HIV感染症など

  • 免疫抑制薬の使用:ステロイド長期使用・抗がん剤・生物製剤など


発症メカニズム(皮膚科学・神経科学ベース)

VZVの再活性化から帯状疱疹発症までの流れは以下のとおりです。

① 潜伏期(再活性化前) VZVは脊髄後根神経節の神経細胞内にDNAとして潜伏。通常はT細胞性免疫によって抑制されています。

② 再活性化の開始 免疫低下によりVZVが増殖を再開。神経節内でウイルスが増殖し、神経炎症が起こります。この段階が「前駆神経痛」の原因です。

③ 神経軸索を伝った末梢への移行 増殖したウイルスは感覚神経の軸索を伝って皮膚(末梢)へ移行します。ウイルスが到達する皮膚の範囲は、感染した神経節が支配するデルマトーム(皮膚分節)に一致します。これが「片側・帯状」という特徴的な分布の理由です。

④ 皮膚での炎症 皮膚に到達したVZVが表皮細胞に感染し、水疱を形成します。同時に神経組織の炎症・障害が進行し、強い神経痛を引き起こします。

⑤ 帯状疱疹後神経痛(PHN)のメカニズム 急性期の神経障害が十分に回復しなかった場合、神経の慢性炎症・神経可塑性変化が生じ、皮疹消退後も慢性的な疼痛(PHN)が続きます。高齢者や治療が遅れたケースでPHNになりやすいのはこのためです。

なぜ72時間以内の抗ウイルス薬投与が重要なのか

抗ウイルス薬(アシクロビル・バラシクロビル・ファムシクロビル)はVZVの複製を阻害しますが、すでに起きた神経障害を修復する作用はありません。ウイルスが大量に増殖する前・神経障害が進行する前の発症後72時間以内に投与を開始することで、ウイルス増殖を抑え、皮疹の重症化とPHNのリスクを低減することができます。


似ている病気との見分け方(鑑別診断)

特に前駆痛の段階では他疾患と混同されやすく、発疹が出てからも見た目が似た疾患との鑑別が必要です。

鑑別診断比較表

疾患名

主な症状

分布・部位

特徴的な違い

受診科

帯状疱疹

神経痛先行・片側性水疱・帯状発疹

片側・デルマトームに一致

発疹前から神経痛・片側性が特徴

皮膚科・内科

単純ヘルペス(口唇・性器)

小水疱・びらん・再発性

口唇・性器周囲など限局

小さな水疱が集簇・短期間で再発

皮膚科

接触性皮膚炎

かゆみ・赤み・水疱

接触部位に限局

かゆみが主体・神経痛なし

皮膚科

虫刺され

局所の赤み・腫れ・かゆみ

露出部散在

刺傷痕・神経痛なし

皮膚科

肋間神経痛

胸部・背部の片側痛

肋間に沿った痛み

発疹なし・体動で増悪

内科・整形外科

水痘(水ぼうそう)

全身の水疱・発熱

全身散在(顔・体幹中心)

全身性・両側性・小児に多い

小児科・皮膚科・内科

自己判断が特に危険なケース

  • 目の周囲・額・鼻先の症状:三叉神経第一枝領域の帯状疱疹(眼部帯状疱疹)を疑います。角膜炎・ぶどう膜炎など重篤な眼合併症につながるリスクがあり、緊急性が高い状態です。

  • 耳・耳介・口腔内の症状+顔面神経麻痺・めまい:Ramsay Hunt症候群(ランセイ・ハント症候群)を疑います。早期治療が顔面神経麻痺の回復に影響します。


診断方法(視診・問診・検査)

視診

発疹の性状(片側性・デルマトームに一致した帯状分布・水疱の集簇)を確認します。前駆痛期で発疹がない場合は、問診による慎重な鑑別が重要です。

問診

  • 症状の始まり(痛みが先か・発疹が先か)

  • 痛みの性質(ピリピリ・ズキズキ・電気が走る感じ)

  • 症状の左右差(片側のみか)

  • 既往歴(水痘罹患歴・VZVワクチン接種歴・免疫抑制状態・基礎疾患)

  • 最近の体調・ストレス・睡眠状態

検査(必要に応じて)

多くの場合、視診と問診だけで臨床診断が可能です。非典型例や重症例では以下の検査を行います。

  • ウイルスPCR検査(水疱液・痂皮):VZVの直接同定

  • 血清抗体価(VZV IgM・IgG):急性期IgM上昇で補助診断

  • 血液検査(白血球分画・CRP):二次感染・全身状態の評価

初診の流れ

LINEまたはお電話で予約 (https://line.me/R/ti/p/@744yxkjg / 03-6456-4990)

受付・問診票記入(症状の経過・いつから・どこに・どんな痛みか)

視診・問診(約15〜20分)

診断・治療方針の説明(抗ウイルス薬処方・鎮痛薬処方)

精算(現金・クレジットカード対応)

持ち物
保険証(マイナンバーカード可)・お薬手帳・現在使用中の薬リスト

所要時間目安
初診約20〜30分


治療(抗ウイルス薬・鎮痛・神経ブロック)

帯状疱疹の治療は「ウイルスの増殖抑制」「疼痛管理」「合併症の予防・治療」の3本柱です。

抗ウイルス薬(最重要・保険適用)

発症後72時間以内の投与開始が推奨されます。

  • バラシクロビル(バルトレックス®等):1回1,000mg・1日3回・7日間。体内でアシクロビルに変換され、高い血中濃度を維持。現在最もよく使用される経口抗ウイルス薬。

  • アシクロビル(ゾビラックス®等):1回800mg・1日5回・7日間。歴史が長く有効性が確立。

  • ファムシクロビル(ファムビル®等):1回500mg・1日3回・7日間。

重症例・免疫抑制状態の患者では、点滴による抗ウイルス薬投与(入院)が必要になることがあります。当院では重症と判断した場合、病診連携先(東京都立広尾病院・日本赤十字社医療センター等)へ速やかに紹介します。

疼痛管理

急性期の疼痛(保険適用):

  • NSAIDs(ロキソプロフェン・セレコキシブ等)

  • アセトアミノフェン

  • 神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン・ガバペンチン):急性期から使用することでPHN予防への効果が期待されます

  • トラマドール・オピオイド系鎮痛薬(重症例)

帯状疱疹後神経痛(PHN)への対応: 当院院長の鈴木崇文医師は麻酔科専門医・疼痛医学の専門家として、PHNの疼痛管理に豊富な経験を持ちます。

  • プレガバリン(リリカ®)・ガバペンチン:神経障害性疼痛の第一選択薬

  • 三環系抗うつ薬(アミトリプチリン等):鎮痛補助薬

  • トラマドール・オピオイド系薬

  • 神経ブロック(硬膜外ブロック・星状神経節ブロック等):ペインクリニック内科での対応

外用療法

  • 亜鉛化軟膏・フシジン酸軟膏:二次感染予防・水疱期の局所管理

  • 保湿剤:痂皮形成後の皮膚ケア

眼部帯状疱疹・Ramsay Hunt症候群への対応

合併症が疑われる場合は、眼科・耳鼻咽喉科への速やかな紹介対応を行います。


改善・回復までの期間

皮疹の経過(適切な抗ウイルス療法を受けた場合)

  • 発症〜水疱形成:3〜5日

  • 水疱の痂皮化:1〜2週間

  • 痂皮の脱落・皮疹消退:3〜4週間

疼痛の経過 急性期の神経痛は皮疹と並行して改善することが多いですが、個人差があります。

  • 治療開始が早かった場合・若年者・軽症例:4〜8週間で疼痛が改善することが期待されます(個人差があります)

  • PHNに移行した場合:慢性的な疼痛管理が必要となる場合があります

放置した場合の比較 抗ウイルス薬なしでは、ウイルスが長期間増殖し続けるため、皮疹の重症化・広範囲化・神経障害の深刻化が起こりやすくなります。PHNへの移行リスクも有意に高まることが報告されています。発症後72時間という治療の「黄金時間」を逃さないことが、結果として回復期間の短縮と後遺症リスクの低減につながります。


日常生活での対処と改善習慣

急性期(発疹〜痂皮形成まで)

  • 安静・十分な睡眠:免疫回復のために最重要。有栖川宮記念公園の散歩など軽度の運動は問題ありませんが、過労は禁物です

  • 水疱は破らない:二次感染・瘢痕のリスクがあります

  • 患部を清潔に保つ:シャワーは可(お湯は熱すぎず)。患部を強くこすらない

  • 患部を冷やしすぎない:神経痛が増悪することがあります

  • 患部を覆う:水疱期は感染性があるため(水痘免疫のない方・免疫抑制者への接触を避ける)

食事・栄養

  • 免疫維持のためバランスの良い食事を心がける

  • ビタミンB12(神経修復)・ビタミンC・亜鉛を意識的に摂取することが理にかなっています

  • アルコールは免疫を低下させるため、急性期は控えることをお勧めします

仕事・社会生活

  • デスクワーク中心であれば医師の判断のもと就労継続可能なことが多いですが、体に疲れを感じたら休息を優先してください

  • 水痘免疫のない方・乳幼児・妊婦・免疫抑制状態の方との密接な接触は避けることが望ましい


放置・自己判断のリスク(帯状疱疹後神経痛)

帯状疱疹で最も重要な「放置のリスク」は帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行です。

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは

皮疹が消退してから1か月以上経過しても神経痛が続く状態をPHNと定義します。「触れるだけで激痛が走る」「常にジンジン・チクチクして眠れない」という慢性疼痛が生活の質(QOL)を著しく低下させます。

PHNの発症リスクは高齢者で特に高く、60代で約20%、70代以上ではさらに高率になるとされています。一度PHNが確立すると、完全な疼痛消失は難しいケースもあり、長期的な疼痛管理が必要になります。

眼合併症(眼部帯状疱疹)

額・眉・目の周囲・鼻先に症状が出た場合、角膜炎・ぶどう膜炎・緑内障・視力障害につながるリスクがあります。放置すると視力低下・最悪の場合失明のリスクもあり、非常に緊急性の高い状態です。

Ramsay Hunt症候群

耳周囲の帯状疱疹が顔面神経を障害することで、顔面神経麻痺(口や目が歪む)・難聴・耳鳴り・めまいが起こります。治療が遅れると顔面神経麻痺が永続するリスクがあります。

二次感染(細菌感染)

水疱を掻き破ることで黄色ブドウ球菌が感染し、「とびひ」「蜂窩織炎」に進展するリスクがあります。


「シップを貼って1週間ほど様子を見ていたら、どんどん水ぶくれが広がって痛みも悪化して。病院に行ったら帯状疱疹と診断されて、もっと早く来ればよかったと言われました。その後も半年以上、神経痛が続きました」

「72時間」という治療の黄金時間は、日常の中で見逃されやすい数字です。「なんとなく体の片側が痛い」という段階でも、疑わしければ早めに受診することが後遺症を防ぐ最大の手段です。


特に注意が必要な方

50歳以上の方

加齢による細胞性免疫の低下が帯状疱疹の最大のリスク因子です。50歳を超えたら、発症予防のためのワクチン接種を積極的に検討されることをお勧めします。

糖尿病・悪性腫瘍・免疫抑制状態の方

重症化・播種性(全身散布性)帯状疱疹・内臓合併症のリスクが高まります。早期受診・早期治療が特に重要です。

ステロイド・免疫抑制薬を使用中の方

自己免疫疾患の治療でステロイドや生物製剤を使用している方は、帯状疱疹の発症リスクが高く、重症化しやすい傾向があります。主治医への報告と早期受診が重要です。

妊婦の方

妊娠中の帯状疱疹は胎児への影響が懸念される場合があります。使用できる抗ウイルス薬の選択が限られるため、必ず受診のうえ医師の判断に従ってください。

眼・耳周囲に症状が出た方

前述のとおり、眼部帯状疱疹・Ramsay Hunt症候群は緊急性が高い状態です。これらの部位に症状が出た方は、できるだけ早く当日中に受診してください。


こんな症状が出たら受診を(受診の目安チェックリスト)

以下の項目に1つでも当てはまる場合は、できるだけ早く(当日〜翌日中に) 受診してください。

  • ☑ 体の片側だけがピリピリ・ズキズキ・チクチク痛む

  • ☑ 痛みと一緒に、片側に赤い発疹・水ぶくれが出てきた

  • ☑ 目の周囲・額・鼻先・耳周囲に症状がある

  • ☑ 顔が歪む・目が閉じにくい・耳が聞こえにくいなどの症状がある

  • ☑ 発症から3日(72時間)以内である

  • ☑ 高齢(50歳以上)・糖尿病・免疫抑制薬使用中のいずれかに該当する

  • ☑ 皮疹が広範囲に広がっている・発熱が続いている

  • ☑ 過去に帯状疱疹になり、今回も似た症状が出ている

「72時間以内」の受診が後遺症リスクを大きく左右します。迷ったら早めにご相談ください。

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予防(ワクチン・生活習慣)

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹の最も有効な予防手段はワクチン接種です。現在日本では2種類のワクチンが使用可能です。

項目

乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス®)

乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン®)

種類

不活化ワクチン(組換えサブユニット)

生ワクチン(弱毒化VZV)

接種回数

2回(初回接種の2〜6か月後に2回目)

1回

有効性

発症予防約90%・PHN予防約90%(報告値・個人差あり)

発症予防約50〜60%(報告値・個人差あり)

対象

50歳以上・免疫不全者も接種可

50歳以上

費用

自費(2回で数万円程度)

自費(1回あたり数千円程度)

注意点

接種部位の痛み・筋肉痛・倦怠感が出やすい

免疫抑制者には使用不可

※費用は医療機関により異なります。詳しくは受診時にご確認ください。

50歳以上の方、特に60歳以上の方には、シングリックスによる2回接種を検討されることをお勧めします。接種を検討されている方は、当院でご相談いただけます。

日常的な予防(免疫維持)

  • 十分な睡眠:免疫維持の基本。有栖川宮記念公園周辺の静かな環境を活かした生活リズムの確保が理想的です

  • 過労・慢性ストレスの回避:恵比寿・広尾エリアで働く忙しい世代は特に意識を

  • バランスの良い食事:ビタミン・ミネラルを十分に摂取

  • 適度な運動:広尾散歩通りや自然教育園周辺の散歩など

  • 持病のコントロール:糖尿病・自己免疫疾患などの基礎疾患を良好にコントロールする


やさしいクリニック 広尾 白金での診療について

「やさしい医療体験」という理念

やさしいクリニック 広尾 白金では、「症状だけを診るのではなく、患者さまが抱える不安を一緒に整理する」診療スタイルを大切にしています。帯状疱疹は「なんとなく痛いな、様子を見よう」という段階で受診の判断が遅れがちな疾患です。「こんな些細なことで来ていいのかな」と迷われる方こそ、早めにご相談ください。

麻酔科専門医・疼痛医学の視点からの診療

院長・鈴木崇文医師は麻酔科専門医として、周術期管理・集中治療・疼痛診療(ペインクリニック) に長年携わってきた経験を持ちます。帯状疱疹の診療においては、急性期の抗ウイルス薬投与にとどまらず、神経障害性疼痛の管理・帯状疱疹後神経痛(PHN)への対応まで、当院のペインクリニック内科としての強みを活かした総合的な診療が可能です。

「皮膚の症状だけでなく、患者さまの痛みの質・生活への影響・睡眠障害の有無まで丁寧に伺いながら、その方に合った治療を一緒に考えていきます」というのが当院の診療方針です。

病診連携の体制

眼部帯状疱疹・Ramsay Hunt症候群・免疫不全者の重症例など、入院・専門科対応が必要と判断した場合は、東京都立広尾病院・日本赤十字社医療センター・北里大学北里研究所病院・東京大学医科学研究所附属病院 への速やかな紹介体制を整えています。「途切れのない医療」を実現するための地域連携を重視しています。

設備・対応

  • クレジットカード対応(Visa / Mastercard / American Express 他)

  • オンライン診療対応(再診・PHN経過観察の方)

  • 英語対応(広尾・白金エリアの外国人・駐在員の方も安心してご来院いただけます)

  • LINE公式アカウント(24時間予約・お問い合わせ受付)

アクセス

東京メトロ日比谷線 広尾駅 2番出口から徒歩5分。JR山手線・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅から徒歩10分。東京メトロ南北線・都営浅草線 白金台駅から徒歩13分、東京メトロ南北線・都営三田線 白金高輪駅から徒歩13分。天現寺橋方面のO-KA Building 3Fがクリニックです。駐車場あり。

診療時間:
月曜:16:00〜20:00 / 水曜・木曜:10:00〜14:00 / 16:00〜20:00(第2・4水曜は午前のみ) 土曜・日曜:10:00〜18:00 / 祝日:10:00〜14:00

休診日:火曜・金曜

※診療曜日は随時追加予定のため、最新の診療時間は当院ウェブサイトまたはお電話(03-6456-4990)でご確認ください。

皮膚科のご案内

クリニック概要・医師紹介

アトピー性皮膚炎

接触性皮膚炎(かぶれ)

蕁麻疹


まとめ

  • 帯状疱疹は水痘ウイルス(VZV)の再活性化によって起こり、「片側の神経痛→帯状の水ぶくれ」という特徴的な経過をたどります

  • 発症後72時間以内に抗ウイルス薬を開始することが、重症化と帯状疱疹後神経痛(PHN)を防ぐ最も重要な手段です

  • 眼部・耳周囲の症状・顔面神経麻痺を伴う場合は特に緊急性が高く、当日受診をお勧めします

  • 50歳以上の方にはワクチン接種(特にシングリックス2回接種)による発症予防が有効です

  • 「片側だけ痛い」という違和感の段階でも、躊躇せずにご相談ください

「様子を見ている間」に72時間は過ぎてしまいます。どんな小さな疑問でも、まずはお気軽にご相談ください。地域のかかりつけ医として、皆さまの健康を一緒に守っていきます。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 帯状疱疹の原因は何ですか?
A. 子どものころにかかった水ぼうそう(水痘)のウイルス(VZV)が体内の神経節に潜み続け、加齢・過労・ストレス・免疫低下をきっかけに再活性化することで発症します。水ぼうそうの記憶がない方でも、不顕性感染によりウイルスを保有している場合があります。

Q2. 帯状疱疹は人にうつりますか?
A. 帯状疱疹そのものは人にうつりません(帯状疱疹は再活性化であり、感染症ではないため)。ただし、水痘(水ぼうそう)の免疫がない方(ワクチン未接種の子どもや妊婦など)が、帯状疱疹の水疱液に直接触れると水痘を発症する可能性があります。水疱が痂皮化すれば感染性はなくなります。

Q3. 帯状疱疹の治療にはどのくらいかかりますか?
A. 適切な抗ウイルス療法を早期に開始した場合、皮疹は3〜4週間で消退することが多いです。疼痛については個人差が大きく、早期治療例・若年者では数週間で改善が期待できますが、帯状疱疹後神経痛(PHN)に移行した場合は数か月以上の疼痛管理が必要になることがあります(個人差があります)。

Q4. 市販薬で治りますか?皮膚科・内科に行く必要がありますか?
A. 市販の外用薬・鎮痛薬で症状を一時的に和らげることはできますが、帯状疱疹の根本治療である「抗ウイルス薬の内服」は処方薬です。発症後72時間以内の受診・抗ウイルス薬投与が後遺症リスクを大きく左右するため、市販薬での様子見は推奨しません。

Q5. 何日くらい様子を見て、いつ受診すべきですか?
A. 「様子を見る」時間的余裕はほとんどありません。「体の片側が痛い・赤い発疹が出た」と感じた時点で、できるだけ当日〜翌日中の受診をお勧めします。眼・耳周囲の症状・顔面神経麻痺を伴う場合はその日のうちに受診してください。

Q6. 帯状疱疹後神経痛(PHN)はどうやって防ぎますか?
A. 最も有効な予防策は「発症後72時間以内に抗ウイルス薬を開始すること」です。加えて、急性期から神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン等)を使用することがPHN予防に有効とする報告があります。また、事前のワクチン接種がPHNを含む帯状疱疹関連合併症の予防に有効です。

Q7. 入浴・運動・食事は帯状疱疹に影響しますか?
A. 急性期(水疱期)はシャワーは可能ですが、患部を強くこすらないようにしてください。過度な運動は免疫回復を妨げる可能性があるため、急性期は安静を優先してください。食事はバランスよく、免疫維持のためのビタミン・タンパク質を十分に摂ることが大切です。アルコールは急性期は控えることをお勧めします。

Q8. 広尾・恵比寿・白金エリアで帯状疱疹を診てもらえる皮膚科・内科はありますか?
A. やさしいクリニック 広尾 白金(広尾駅徒歩5分・恵比寿駅徒歩10分)で皮膚科・内科・ペインクリニック内科として帯状疱疹の診療を行っております。

Q9. 帯状疱疹の診察は保険適用ですか?ワクチンは?
A. 帯状疱疹の診察・抗ウイルス薬処方・鎮痛薬処方はいずれも保険診療(健康保険適用)で受けられます。ワクチン接種は自費診療となります(シングリックス2回・ビケン1回ともに自費)。一部の自治体では帯状疱疹ワクチンの費用補助を実施しているケースがあります。詳しくは受診時にご確認ください。

Q10. 帯状疱疹はオンライン診療でも相談できますか?
A. 再診・帯状疱疹後神経痛の経過観察・ワクチン相談はオンライン診療でのご対応が可能です。初診・急性期(発疹が出ている・痛みが強い)の方は、視診による確認が診断上必要なため、来院診療をお勧めします。

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