監修:鈴木 崇文 医師(麻酔科専門医・日本麻酔科学会)
執筆:大野 安将(経営・事業開発担当)/ やさしいクリニック 広尾 白金
最終更新:2026年4月2日
この記事でわかること
ニキビ(尋常性ざ瘡)の正確な定義と、大人ニキビ・思春期ニキビの違い
皮脂・毛穴・アクネ菌・ホルモンバランスが絡む発症メカニズム
市販薬では改善しない理由と、皮膚科で受けられる治療の全容
ニキビ跡(色素沈着・瘢痕)を残さないための早期ケアの重要性
日常のスキンケアと生活習慣でできる再発予防策
ニキビ(尋常性ざ瘡)は、毛穴の皮脂詰まりとアクネ菌の増殖・炎症によって起こる皮膚疾患です。「思春期に出るもの」というイメージが強いですが、20代〜40代の大人ニキビも非常に多く、適切な治療とスキンケアによって改善できる疾患です。「市販薬を使っているが一向に良くならない」「跡が残りそうで心配」という方はぜひ最後までお読みください。
目次
- この記事でわかること
- 目次
- ニキビ(尋常性ざ瘡)とは何か?定義と基礎知識
- よくある誤解を正す
- 主な症状(白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ・のう腫性)
- 非炎症性ニキビ(面皰:めんぽう)
- 炎症性ニキビ
- 原因(皮脂・毛穴・アクネ菌・ホルモン・生活習慣)
- 皮脂の過剰分泌
- 毛穴の角化異常(毛漏斗部の角化)
- アクネ菌(Cutibacterium acnes)の増殖
- 免疫・炎症反応
- 大人ニキビ特有の原因
- 発症メカニズム(皮膚科学ベース)
- 治療法が有効な理由(メカニズムとの対応)
- 似ている病気との見分け方(鑑別診断)
- 鑑別診断比較表
- 特に注意が必要な鑑別:酒さ(ロザセア)
- 診断方法(視診・問診・検査)
- 視診
- 問診
- 検査(必要に応じて)
- 初診の流れ
- (外用・内服・処置・ホルモン療法)
- 外用療法(保険適用)
- 内服療法
- 処置
- ニキビ跡(炎症後色素沈着・瘢痕)の治療
- 改善・回復までの期間
- 日常生活での対処と改善習慣
- スキンケアの基本
- 生活習慣
- やってはいけない対処法
- 放置・自己判断のリスク(ニキビ跡・瘢痕)
- 炎症後色素沈着(ニキビ跡の赤み・黒ずみ)
- 陥凹瘢痕(クレーター)
- 肥厚性瘢痕・ケロイド
- 精神的ダメージ
- 特に注意が必要な方
- 10代〜20代前半の思春期ニキビ
- 20代〜40代の大人ニキビ(女性)
- 多囊胞性卵巣症候群(PCOS)の方
- 免疫抑制薬・ステロイド長期使用者
- 外国人・海外駐在員の方
- こんな症状が出たら受診を(受診の目安チェックリスト)
- 予防(スキンケア・食事・生活習慣)
- ノンコメドジェニック製品を選ぶ
- 新しい化粧品は少量からテストする
- 食事の改善
- 規則正しい生活リズム
- やさしいクリニック 広尾 白金での診療について
- 「やさしい医療体験」という理念
- 鈴木崇文医師の診療方針
- 病診連携の体制
- 設備・対応
- アクセス
- まとめ
- よくある質問(FAQ)
ニキビ(尋常性ざ瘡)とは何か?定義と基礎知識
ニキビ(尋常性ざ瘡/Acne Vulgaris)は、毛穴(皮脂腺を伴う毛包)に皮脂が詰まり、アクネ菌(Cutibacterium acnes)が増殖することで炎症が起こる慢性皮膚疾患です。日本皮膚科学会のガイドラインでは「尋常性ざ瘡」と表記され、思春期に発症することが多いものの、成人になっても継続・再発するケースが多いとされています。
日本における有病率は思春期(12〜24歳)の約80%以上に上ると推計されており、成人後(25歳以上)でも多くの方が「大人ニキビ」に悩んでいます。恵比寿・広尾・白金エリアには、外見のケアに意識が高い20〜40代の方が多く、スキンケアに気を遣っているにもかかわらずニキビに悩む患者層が当院でも多く見られます。
よくある誤解を正す
誤解①「ニキビは清潔にしていないからできる」 ニキビは不衛生が直接の原因ではありません。過剰な皮脂分泌・毛穴の角化異常・免疫反応が根本にあります。むしろ「清潔にしなければ」と思って洗顔しすぎると、皮膚バリアを傷つけて逆効果になります。
誤解②「ニキビは自然に治るから放置でいい」 軽い面皰(めんぽう:毛穴詰まり)は自然消退することもありますが、炎症性ニキビを放置すると色素沈着(ニキビ跡の赤み・黒ずみ)や陥凹瘢痕(クレーター)が残るリスクがあります。「放置が一番のリスク」であることを認識することが重要です。
誤解③「皮脂を取れば治る」 皮脂の過剰分泌は原因の一つですが、毛穴の角化異常・アクネ菌・免疫反応も複雑に絡んでいます。「とにかく皮脂を取る」スキンケアは保湿不足を招き、かえって皮脂分泌を促進することがあります。
主な症状(白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ・のう腫性)
ニキビは炎症の有無・重症度によって以下の段階に分類されます。
非炎症性ニキビ(面皰:めんぽう)
白ニキビ(閉鎖面皰) 毛穴が皮脂・角質で詰まり、毛穴の出口が閉じた状態。白や肌色の小さな盛り上がり。押しても膿は出ない。炎症はない。
黒ニキビ(開放面皰) 毛穴の出口が開いており、詰まった皮脂が酸化して黒く見える状態。「角栓」と呼ばれることも。炎症はない。
炎症性ニキビ
赤ニキビ(丘疹) アクネ菌の増殖に対する免疫反応が起こり、毛穴周囲が赤く腫れた状態。痛みを伴うことがある。
黄ニキビ(膿疱) 炎症が進んで白血球が集まり、膿が溜まった状態。表面が黄白色になる。
のう腫性ニキビ(囊腫・結節) 炎症が真皮深層にまで及んだ重症型。直径1cm以上になることもあり、強い痛み・硬いしこり感を伴う。ニキビ跡(陥凹瘢痕・肥厚性瘢痕)を残しやすい。
「職場の大事なプレゼンの前日に限って、顎や口周りに大きな赤ニキビが出てくるんです。ファンデーションで隠そうとするとかえって目立つし、会議で向かいに座っている人の視線がすごく気になって…。もう10年くらいこれが続いていて、本当に自信をなくしています」
このように、ニキビは外見的な問題だけでなく、自己肯定感・QOL(生活の質)に大きく影響する疾患です。「ニキビくらい」と軽視せず、皮膚科で適切なケアを受けることが重要です。
原因(皮脂・毛穴・アクネ菌・ホルモン・生活習慣)
ニキビの原因は複数の要因が組み合わさっています。
皮脂の過剰分泌
アンドロゲン(男性ホルモン)が皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌量を増やします。思春期・生理前・ストレス時にニキビが悪化しやすいのはこのためです。
毛穴の角化異常(毛漏斗部の角化)
正常な状態では毛穴の内壁(毛漏斗部)の古い角質は自然に剥がれていきますが、何らかの原因でこの剥離が滞ると、角質が毛穴内に蓄積して詰まりの原因になります。
アクネ菌(Cutibacterium acnes)の増殖
毛穴内の酸素が少ない嫌気的環境で、アクネ菌(旧称:Propionibacterium acnes)が皮脂を栄養源として増殖します。アクネ菌が産生する脂肪酸・プロテアーゼなどが毛包壁を刺激し、免疫反応を引き起こします。
免疫・炎症反応
アクネ菌の増殖に対して好中球・マクロファージが集まり、炎症性サイトカインが放出されます。これが「赤み・腫れ・痛み」として現れます。
大人ニキビ特有の原因
ストレス:コルチゾール分泌→皮脂分泌促進・免疫バランスの乱れ
睡眠不足:成長ホルモン分泌低下→皮膚再生の遅れ
食事:高GI食品(白米・パン・砂糖)・乳製品の過剰摂取がニキビを悪化させるという報告があります
化粧品・日焼け止め:コメドジェニック(毛穴を詰まらせやすい)な成分を含む製品の使用
マスクの長時間着用:摩擦・蒸れ・雑菌繁殖(マスクニキビ)
ホルモン変動:女性の月経前・妊娠中・更年期
発症メカニズム(皮膚科学ベース)
ニキビの発症は以下の4ステップで理解されています。
① アンドロゲンによる皮脂分泌亢進 思春期・ストレス・ホルモン変動によってアンドロゲンが活性化し、皮脂腺が刺激されて皮脂分泌量が増加します。
② 毛漏斗部の角化異常→面皰(めんぽう)形成 毛穴内壁の角質が正常に剥離されず蓄積し、皮脂と混じって毛穴を塞ぎます。これが「白ニキビ(閉鎖面皰)」「黒ニキビ(開放面皰)」の状態です。
③ アクネ菌の増殖 詰まった毛穴は嫌気的(酸素が少ない)環境となり、アクネ菌が急速に増殖します。アクネ菌はリパーゼを産生して皮脂中のトリグリセリドを遊離脂肪酸に分解し、これが毛包壁への刺激となります。
④ 炎症反応→炎症性ニキビへ 毛包壁が破綻し、皮脂・アクネ菌・角質が真皮内に漏れ出すと、好中球・マクロファージによる強い炎症反応が起こります。これが「赤ニキビ(丘疹)」「黄ニキビ(膿疱)」「のう腫性ニキビ(囊腫・結節)」として現れます。
治療法が有効な理由(メカニズムとの対応)
治療法 | 作用するステップ |
|---|---|
レチノイド(外用) | ②角化異常の正常化・面皰の溶解 |
過酸化ベンゾイル(BPO) | ③アクネ菌の殺菌・耐性化しにくい |
抗菌薬(外用・内服) | ③アクネ菌の増殖抑制 |
ホルモン療法(低用量ピル) | ①アンドロゲン作用の抑制 |
抗炎症薬(内服) | ④炎症反応の抑制 |
似ている病気との見分け方(鑑別診断)
顔の赤みや発疹がニキビとは別の疾患である場合があります。自己判断でニキビ用の治療を続けると、本来の疾患への対応が遅れます。
鑑別診断比較表
疾患名 | 主な症状 | 好発部位 | 特徴的な違い | 受診科 |
|---|---|---|---|---|
ニキビ(尋常性ざ瘡) | 面皰・丘疹・膿疱・囊腫 | 顔(Tゾーン・頬・顎)・胸・背中 | 面皰(非炎症性)の存在が特徴・10〜40代に多い | 皮膚科 |
酒さ(ロザセア) | 持続する赤み・毛細血管拡張・丘疹 | 鼻・頬・額・顎(中心部) | 面皰がない・中年以降に多い・日光・アルコールで悪化 | 皮膚科 |
脂漏性皮膚炎 | 黄色いかさぶた・フケ・赤み | 頭皮・眉間・鼻翼・耳周囲 | 皮脂分泌部位に限局・かゆみが主体 | 皮膚科 |
毛嚢炎 | 毛穴を中心とした小膿疱・かゆみ | 背中・頭皮・太もも | 細菌・真菌感染による・ひげそり後に発生しやすい | 皮膚科 |
接触性皮膚炎 | 接触部位の赤み・かゆみ・水疱 | 接触部位に限局 | 特定物質との接触後に発症・かゆみが強い | 皮膚科 |
汗疹(あせも) | 小水疱・赤み・かゆみ | 首・額・背中・肘の内側 | 高温多湿・発汗後に悪化・夏に多い | 皮膚科 |
特に注意が必要な鑑別:酒さ(ロザセア)
酒さはニキビと見た目が似ていますが、面皰(毛穴の詰まり)がなく、30〜50代の女性に多い疾患です。ニキビ用のレチノイド外用薬を酒さに使うと症状が悪化することがあります。「なかなか治らない顔の赤み」は、皮膚科専門医による正確な鑑別が必要です。
診断方法(視診・問診・検査)
視診
面皰・丘疹・膿疱・囊腫・結節の種類・数・分布を評価します。重症度スコア(グローバルアクネグレーディングシステム等)を参考に治療方針を決定します。ダーモスコープを用いて毛穴の状態・炎症の深さを精査します。
問診
ニキビの始まった時期・経過・好発部位
月経周期との関連(女性の場合:生理前に悪化するか)
これまでの治療歴・使用した薬・化粧品
職業・生活習慣(睡眠時間・食事内容・ストレス度)
家族歴(家族にも重いニキビがあるか)
現在服用中の薬(一部の薬がニキビを悪化させることがある)
検査(必要に応じて)
細菌培養(膿疱・囊腫からの培養):薬剤耐性アクネ菌・毛嚢炎との鑑別が必要な場合
血液検査(ホルモン値):女性で多囊胞性卵巣症候群(PCOS)や高アンドロゲン血症が疑われる場合はLH/FSH・テストステロン・DHEASの測定を検討
初診の流れ
LINEまたはお電話で予約(https://line.me/R/ti/p/@744yxkjg / 03-6456-4990)
↓
受付・問診票記入(症状・生活習慣・使用中の化粧品・治療歴)
↓
視診・問診(約20〜30分)
↓
診断・治療方針の説明・処方
↓
精算(現金・クレジットカード対応)持ち物:保険証(マイナンバーカード可)・お薬手帳・普段使用している化粧品・スキンケア製品のリスト 所要時間目安:初診約30〜40分
(外用・内服・処置・ホルモン療法)
ニキビの治療は「面皰の解消」「アクネ菌の抑制」「炎症の鎮静」の3方向から行います。重症度・ニキビの種類・患者さんの生活スタイルに合わせて組み合わせます。
外用療法(保険適用)
過酸化ベンゾイル(BPO)含有外用薬(ベピオ®ゲル等) アクネ菌を直接殺菌する作用に加え、面皰解消(角化正常化)作用を持ちます。薬剤耐性を生じにくい点が大きなメリットです。赤み・乾燥・刺激感が出やすい場合は少量から開始します。2018年に日本で保険適用となりました。
アダパレン(ディフェリン®ゲル) レチノイド様作用を持つ外用薬。毛漏斗部の角化を正常化し、面皰の形成を抑制します。特に白ニキビ・黒ニキビ(面皰)に有効。乾燥・刺激感が出ることがあるため、保湿と組み合わせての使用が重要です。
BPO+アダパレン配合剤(エピデュオ®ゲル) 2成分を1剤に配合。面皰解消とアクネ菌抑制を同時に行える利便性が高い製剤。保険適用。
外用抗菌薬(クリンダマイシン・ナジフロキサシン等) アクネ菌への抗菌作用。ただし耐性菌出現のリスクがあるため、BPOとの併用や使用期間の管理が重要です。単独使用は推奨されないケースが増えています。
内服療法
内服抗生剤(保険適用) 中等症〜重症の炎症性ニキビに対して使用します。ドキシサイクリン・ミノサイクリン・ロキシスロマイシン等。長期連用による耐性化に注意が必要です。最小有効量・最短有効期間での使用が原則。
低用量ピル(保険適用外・自費) 女性の大人ニキビ・ホルモン性ニキビに対してアンドロゲン作用を抑制する方法。日本では月経困難症の適応で処方されることが多いです。希望される方は婦人科・当院での相談が可能です。
イソトレチノイン(自費・重症例) 重症の囊腫性・結節性ニキビに対して高い有効性を持つ経口レチノイド。日本では保険適用外ですが、適切な管理のもとで自費診療として処方できます。催奇形性があるため、女性は避妊管理が必須です。当院では処方可否を含め、丁寧にご説明します。
処置
コメドの圧出(面皰圧出) 専用の器具で毛穴の詰まり(角栓)を取り除く処置。炎症前の白・黒ニキビに有効。自己流の「ニキビ絞り」は傷・色素沈着・感染のリスクがあるため、当院での処置をお勧めします。
ケミカルピーリング(自費) グリコール酸・サリチル酸などの酸を用いて古い角質を溶かし、毛穴詰まりを改善・肌のターンオーバーを促進する施術。ニキビ跡の色素沈着改善にも効果が期待されます。
面皰・囊腫へのステロイド局注(自費) 大きな囊腫性ニキビに対して、ステロイド薬を直接注射することで急速に炎症を鎮める方法。
ニキビ跡(炎症後色素沈着・瘢痕)の治療
炎症性ニキビが残した跡に対するアプローチも重要です。
炎症後色素沈着(赤み・黒ずみ):トラネキサム酸・ビタミンC誘導体の外用・ケミカルピーリング
陥凹瘢痕(クレーター):フラクショナルレーザー(当院では専門施設への紹介対応)
改善・回復までの期間
ニキビ治療は「すぐに治る」ものではなく、継続的なケアが必要です。
外用薬(BPO・アダパレン):効果が現れるまで4〜8週間かかることが多いです。使い始めは乾燥・赤みが出やすい「慣らし期間」があります
内服抗生剤:2〜4週間で炎症性ニキビの改善が期待されることがあります(個人差があります)
ホルモン療法:3〜6か月で皮脂分泌量の変化が感じられることが多いです
全体的な治療期間の目安:軽症〜中等症で3〜6か月、重症例では6か月以上の継続が必要なことがあります
「良くなったから薬をやめる」のが最大の落とし穴です。症状が改善しても、医師の判断なしに外用薬を中断すると再発しやすくなります。寛解維持のための継続的なスキンケア・生活習慣の改善が長期的な管理の鍵です。
放置した場合との比較:炎症性ニキビを放置すると、毛包壁の破壊が進み色素沈着・陥凹瘢痕が残るリスクが高まります。瘢痕(クレーター)は一度できると完全な消失が難しく、治療にも時間・費用がかかります。早期受診・早期治療が結果として最もニキビ跡を残しにくい選択です。
日常生活での対処と改善習慣
スキンケアの基本
洗顔は1日2回まで:過剰な洗顔は皮脂を取りすぎてリバウンドを招きます。ぬるめのお湯・洗顔フォームで優しく洗う
保湿はニキビ肌でも必須:「油分が多いと悪化する」という誤解から保湿を避ける方が多いですが、適切な保湿は皮膚バリアを整え、過剰な皮脂分泌を抑えます。ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)処方の製品を選ぶ
日焼け止め:紫外線はニキビ跡の色素沈着を悪化させます。ノンコメドジェニック・オイルフリーの日焼け止めを毎日使用
化粧品の成分確認:コメドジェニックな成分(ラノリン・ミネラルオイル・一部のシリコーン等)を避ける
生活習慣
睡眠は7〜8時間:成長ホルモンの分泌・皮膚の再生は睡眠中に行われます。恵比寿・広尾周辺で夜遅くまで働く生活は、ニキビ悪化の大きな要因になりえます
食事:高GI食品(白米・パン・砂糖)・チョコレート・乳製品の過剰摂取を控える。野菜・食物繊維・ビタミンAを多く含む食事を心がける
ストレス管理:代官山や広尾散歩通りの散歩、軽い運動など、ストレス発散の習慣を持つ
マスクの適切な管理:長時間着用するマスクは清潔なものを使用し、帰宅後すぐ外して顔を洗う
やってはいけない対処法
ニキビを手で触る・潰す:細菌感染・炎症の拡大・瘢痕形成のリスク大
スクラブ・ピーリング洗顔の使いすぎ:皮膚バリアを傷つけ炎症を悪化させる
「効きそう」な市販薬を複数同時に試す:成分の重複・過剰刺激になりやすい
ファンデーションでしっかり隠す習慣:コメドジェニックな成分が詰まりを悪化させる場合がある
放置・自己判断のリスク(ニキビ跡・瘢痕)
炎症後色素沈着(ニキビ跡の赤み・黒ずみ)
炎症が起きた後、メラニン色素が沈着して赤み・茶色・黒ずみが残ります。比較的浅い層の問題であり、適切な治療(外用薬・ピーリング・日焼け対策)で改善が期待されますが、数か月〜1年以上かかることがあります。
陥凹瘢痕(クレーター)
のう腫・結節性の重症ニキビが治癒した後、真皮層のコラーゲンが失われて皮膚が陥没する状態です。一度形成されると自然には回復しにくく、フラクショナルレーザー等の専門治療が必要になります。「ニキビを早く治す」ことが「クレーターを作らない」最大の予防策です。
肥厚性瘢痕・ケロイド
体質によっては、ニキビの炎症後に盛り上がった瘢痕(肥厚性瘢痕・ケロイド)が形成されることがあります。胸や背中のニキビに多い傾向があります。
精神的ダメージ
ニキビは外見的な問題として自己肯定感の低下・対人不安・抑うつ感につながることがあります。「たかがニキビ」という周囲の認識と、当事者が感じる深刻な悩みのギャップが大きい疾患です。医療的なサポートと合わせて、こうした心理的な側面にも当院では寄り添います。
特に注意が必要な方
10代〜20代前半の思春期ニキビ
ホルモン分泌が活発な時期のニキビは重症化しやすく、適切なケアで予防できる部分が大きいです。「思春期だから仕方ない」と放置せず、早めに皮膚科へ。
20代〜40代の大人ニキビ(女性)
ホルモンバランスの変動(月経前・妊娠・更年期)・化粧品・ストレスが絡む大人ニキビは、思春期ニキビとは発症メカニズムや治療のアプローチが異なる場合があります。
多囊胞性卵巣症候群(PCOS)の方
高アンドロゲン血症を伴うPCOSは、重篤なニキビの原因になることがあります。当院では内科的な背景を踏まえた評価・婦人科連携が可能です。
免疫抑制薬・ステロイド長期使用者
ステロイドざ瘡(薬剤性ニキビ)が起こることがあります。原因薬剤の確認と治療が必要です。
外国人・海外駐在員の方
広尾・白金台周辺には多くの大使館スタッフ・外資系企業勤務の方がいらっしゃいます。異なる気候・食生活・水質の変化でニキビが悪化することがあります。当院は英語対応が可能です。
こんな症状が出たら受診を(受診の目安チェックリスト)
以下の項目に1つでも当てはまる場合は、皮膚科受診をお勧めします。
☑ 市販薬を2週間以上使っているが改善しない・悪化している
☑ 赤く腫れた大きなニキビ(のう腫・結節)が繰り返しできる
☑ ニキビ跡(赤み・黒ずみ・クレーター)が目立ってきた
☑ 顔だけでなく、胸・背中にも広範囲にニキビがある
☑ 月経前になると必ずひどくなるニキビがある
☑ 20歳以降もニキビが続いている、または大人になってから増えた
☑ ニキビのせいで自信をなくしている・外出がつらい
☑ 「ニキビかな」と思っていたが、かゆみが強い・発疹の形が違う気がする
予防(スキンケア・食事・生活習慣)
ノンコメドジェニック製品を選ぶ
化粧品・日焼け止め・保湿剤を選ぶ際は「ノンコメドジェニック(non-comedogenic)」「オイルフリー」「ニキビ肌向け」と表示されている製品を選びましょう。プラチナ通りや恵比寿ガーデンプレイス周辺のコスメショップで購入する際は、成分表を確認する習慣を持つことが大切です。
新しい化粧品は少量からテストする
新しい製品を使い始める際は、顎・首など目立たない部位で数日試してから顔全体に使用する習慣を持ちましょう。
食事の改善
高GI食品・乳製品の過剰摂取を控え、緑黄色野菜・食物繊維・抗酸化物質(ビタミンA・C・E)を意識して摂取することが、ニキビの予防・改善に関連するという報告があります。
規則正しい生活リズム
広尾・恵比寿エリアで夜遅くまで働く生活が続く場合でも、最低限の睡眠時間(6時間以上)の確保と、週末の休息を意識することがニキビ予防につながります。
やさしいクリニック 広尾 白金での診療について
「やさしい医療体験」という理念
やさしいクリニック 広尾 白金では、「ニキビで悩んでいる」という事実を軽視せず、「外見への悩みは生活の質に直結する医療課題」として真剣に向き合う診療を大切にしています。「ニキビくらいで皮膚科に行くのは大げさかな」と思われる方こそ、ぜひ一度ご相談ください。
鈴木崇文医師の診療方針
鈴木医師は内科・皮膚科・アレルギー科を総合的に診療するプライマリケア医として、ニキビの診療においても「皮膚の状態だけでなく、生活習慣・ストレス・ホルモンバランス・使用中の薬剤」まで視野に入れた診療を行います。「なぜこのニキビが出るのか」の原因を丁寧に探りながら、その方の生活スタイルに合った無理のない治療を一緒に考えていくのが当院のスタイルです。
病診連携の体制
重症ののう腫性ニキビで専門的な処置・レーザー治療が必要と判断した場合、またはホルモン異常の精査が必要な場合には、東京都立広尾病院・日本赤十字社医療センター・北里大学北里研究所病院・東京大学医科学研究所附属病院 への紹介体制を整えています。
設備・対応
クレジットカード対応(Visa / Mastercard / American Express 他)
オンライン診療対応(再診・処方継続の方)
英語対応(外国人・駐在員の方も安心してご来院いただけます)
LINE公式アカウント(24時間予約・お問い合わせ)
アクセス
東京メトロ日比谷線 広尾駅 2番出口から徒歩5分。JR山手線・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅から徒歩10分。東京メトロ南北線・都営浅草線 白金台駅から徒歩13分、東京メトロ南北線・都営三田線 白金高輪駅から徒歩13分。O-KA Building 3Fがクリニックです。駐車場あり。
診療時間: 月曜:16:00〜20:00 / 水曜・木曜:10:00〜14:00 / 16:00〜20:00(第2・4水曜は午前のみ) 土曜・日曜:10:00〜18:00 / 祝日:10:00〜14:00 休診日:火曜・金曜 ※診療曜日は随時追加予定のため、最新の診療時間は当院ウェブサイトまたはお電話(03-6456-4990)でご確認ください。
まとめ
ニキビ(尋常性ざ瘡)は皮脂・毛穴の詰まり・アクネ菌・免疫反応が複合的に絡む慢性皮膚疾患であり、適切な治療で改善できます
市販薬で2週間以上改善しない・炎症が強い・跡が残りそうな場合は、皮膚科での治療が必要なサインです
ニキビ跡(色素沈着・クレーター)は炎症性ニキビを早期に治療することが最大の予防策です
「良くなったから薬をやめる」という自己判断の中断が再発の大きな原因になります
大人ニキビ・ホルモン性ニキビは思春期ニキビとは別のアプローチが必要な場合があります
「ニキビは美容の問題だから」と諦めてしまう前に、皮膚科での治療で改善できる可能性は十分あります。どんな小さな疑問でも、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. ニキビの原因は何ですか? A. 皮脂の過剰分泌・毛穴の角化異常・アクネ菌の増殖・免疫反応の4つが複合的に関わっています。思春期ではホルモン変動が主な引き金ですが、大人ニキビではストレス・睡眠不足・食事・化粧品・ホルモンバランスなど生活習慣が大きく影響します。
Q2. ニキビは人にうつりますか? A. いいえ、ニキビは感染症ではなく人にうつることはありません。アクネ菌は誰の皮膚にも常在する細菌であり、特定の条件下で増殖することでニキビが起こります。
Q3. ニキビの治療にはどのくらいかかりますか? A. 外用薬(BPO・アダパレン)は効果が現れるまで4〜8週間かかることが多く、全体的な治療期間は軽症〜中等症で3〜6か月が目安です(個人差があります)。重症例・大人ニキビはさらに長期の管理が必要なことがあります。
Q4. 市販薬で治りますか?皮膚科に行く必要がありますか? A. 軽度の面皰(白・黒ニキビ)であれば市販の洗顔・保湿・イオウ外用で対処できることもありますが、炎症性ニキビ(赤い・腫れている)・のう腫性ニキビ・跡が残りそうな場合は皮膚科での治療が有効です。日本では過酸化ベンゾイル(BPO)・アダパレン等の有効成分は処方薬にのみ含まれており、皮膚科受診で初めて使用できます。
Q5. 何日くらい様子を見て、いつ皮膚科に行くべきですか? A. 市販薬を2週間使って改善がない場合・のう腫性の大きなニキビができた場合・ニキビ跡が気になり始めた場合は受診のタイミングです。跡が残る前の早期受診が、結果として治療期間の短縮とニキビ跡予防につながります。
Q6. ニキビの悪化を防ぐために日常でできることは? A. 洗顔は1日2回まで・ノンコメドジェニックの保湿剤と日焼け止めを使用・高GI食品と乳製品の過剰摂取を控える・7〜8時間の睡眠確保・ニキビを触らない・ストレス管理の5点が特に重要です。
Q7. 食事や生活習慣はニキビに影響しますか? A. はい、影響します。高GI食品(白米・パン・砂糖)・チョコレート・乳製品の過剰摂取がニキビを悪化させるという研究報告があります。また、睡眠不足・ストレスはホルモンバランスを乱してニキビを悪化させます。ただし、食事だけで劇的に改善するわけではなく、スキンケア・医療的治療との組み合わせが重要です。
Q8. 広尾・恵比寿・白金エリアでニキビを診てもらえる皮膚科はありますか?当日受診は可能ですか? A. やさしいクリニック 広尾 白金(広尾駅徒歩5分・恵比寿駅徒歩10分)で皮膚科診療を行っております。
Q9. ニキビの診察は保険適用ですか?費用の目安は? A. 診察・外用薬処方(BPO・アダパレン等)・内服抗生剤は保険診療(健康保険適用)です。3割負担の場合の自己負担は初診料+処方料で概ね1,000〜3,000円程度が目安です(薬剤費別途)。ケミカルピーリング・イソトレチノイン・低用量ピル(美容目的)等は自費診療となります。
Q10. ニキビはオンライン診療でも相談できますか? A. 再診・処方継続の方はオンライン診療でのご対応が可能です。初診・のう腫性ニキビの処置が必要な方・ニキビ跡の詳細な評価が必要な方は来院診療をお勧めします。
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