【広尾・白金・恵比寿】2026年4月スタート!RSウイルスワクチン定期接種を妊娠中に受けるべき理由
2026/3/21
この記事でわかること
RSウイルスとは何か、赤ちゃんへの危険性
来月4月からスタートする定期接種の内容と費用
接種の推奨時期と今すぐ打つべきかの判断基準
広尾・恵比寿エリアで妊娠中の方へのご案内
2026年4月から、赤ちゃんを守る仕組みが変わります
2026年4月1日から、妊婦を対象としたRSウイルスワクチンが定期接種に加わります。
当院のある恵比寿・広尾エリアには、レディースクリニックなど複数の産婦人科が集まっており、妊婦検診で通われている患者さまも多くいらっしゃいます。こうしたクリニックに通いながら、ワクチン接種については内科・かかりつけ医に相談する、という流れをとられる方もいます。今回の制度変更は、そうした妊婦の方全員に知っていただきたい内容です。
RSウイルスとは?
RSウイルスは、発熱・鼻水・咳など風邪に似た症状を引き起こすウイルスです。2歳までにほぼすべての子どもが感染するとされており、大人にとっては「ただの風邪」で済むことがほとんどです。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんにとっては話が違います。
特に生後6か月以内の乳児が感染すると、細気管支炎や肺炎に進行して入院が必要になるケースが少なくありません。乳幼児の入院原因として最も多いウイルスのひとつであり、生後まもない赤ちゃんほど重症化のリスクが高くなります。
渋谷区立恵比寿保育園・広尾保育室・新橋保育室・セント・マリアン保育室など、当院周辺にも多くの保育施設があります。上のお子さんが通園中のご家庭では、きょうだいからの持ち込みによる感染も起こりやすいため、特に注意が必要です。
なぜ「妊婦」が打つのか
このワクチンの最大の特徴は、赤ちゃん本人ではなく、お母さんが妊娠中に接種するという点です。
お母さんが接種すると体内で抗体が作られ、その抗体が胎盤を通って赤ちゃんに届きます。これを「母子免疫」と呼びます。生まれた直後から自分では免疫をうまく作れない赤ちゃんを、お母さんの抗体が守る仕組みです。
臨床試験では、生後90日までの重症呼吸器疾患を約8割防ぐ高い有効性が確認されています。
接種の推奨時期はいつ?
推奨接種時期は妊娠28週〜36週です。定期接種として受けるためには、この期間内に1回接種を完了する必要があります。
接種後、抗体が十分に胎盤を通過するまでには一定の時間が必要です。出産予定日が近い場合でも妊娠36週以内であれば接種が可能ですが、余裕をもって妊娠28〜32週ごろに受けるのが理想的です。
産婦人科での妊婦検診と内科でのワクチン接種を並行して行う場合、当院では接種のご相談も承っています。「どこで打てばいいかわからない」という方は、まずお気軽にお声がけください。
費用はどうなる?
これまで任意接種だったRSウイルスワクチン(アブリスボ)は、全額自己負担で数万円かかっていました。それが2026年4月からは定期接種に変わり、自己負担が大幅に軽減されます。
お住まいの自治体によって助成の詳細は異なります。渋谷区にお住まいの方は渋谷区、港区(南麻布・白金台周辺など)にお住まいの方は港区の公式サイトで最新情報をご確認ください。
今すぐ打つべきか、4月まで待つべきか
定期接種になる4月を待ちたいという方もいらっしゃるかもしれません。しかし重要な点があります。
定期接種の対象になるのは、2026年4月1日以降に妊娠28週〜36週の期間にある方です。今すでに妊娠中の方は、4月を迎える頃には推奨接種時期を過ぎているか、すでに出産を終えている可能性があります。
出産予定日から逆算して、4月時点でまだ妊娠28週〜36週の範囲に入っているかどうかをかかりつけ医と確認することが大切です。
こんな方は早めにご相談ください
以下に当てはまる方は特に早めのご相談をおすすめします。
現在妊娠中で、出産予定日が2026年春〜初夏の方
秋冬に出産を予定していて接種時期を相談したい方
上のお子さんが近隣の保育園・幼稚園に通っていて家庭内感染が心配な方
出産後にひなた助産院など地域の産後ケア施設を利用予定で、感染リスクを減らしたい方
ワクチンの副反応や安全性について詳しく知りたい方
よくあるご質問
Q. 産婦人科とどちらで打てばいいですか?
RSウイルスワクチンは産婦人科でも内科でも接種が可能です。現在通われている産婦人科に在庫がない場合や、予約が取りにくい場合は、当院にご相談ください。妊娠週数・体調・他のワクチン接種歴をお伝えいただければ、接種可否をご案内します。
Q. ワクチンを打っても感染しますか?
はい。ワクチンはRSウイルスへの感染そのものを完全に防ぐわけではありませんが、肺炎や細気管支炎への重症化を防ぐことに高い効果があります。生後90日以内の重症化を約8割防ぐことが臨床試験で示されています。
Q. 上の子が近くの保育園に通っています。どう対策すればよいですか?
保育施設に通うきょうだいがいる場合、家庭内への持ち込みを完全に防ぐことは難しいです。だからこそ、お母さんが妊娠中に接種して赤ちゃんに抗体を届けておくことが特に重要になります。生まれた後の赤ちゃんへのケアについては、恵比寿こどもクリニックやこどびあクリニック恵比寿院など近隣の小児科とも連携しながらご相談ください。
Q. 妊娠中のワクチン接種は安全ですか?
RSウイルスワクチン(アブリスボ)は妊婦を対象とした臨床試験で安全性が確認されており、国が定期接種に組み込んだことはその証でもあります。接種前に必ず妊娠週数・体調・他のワクチン接種歴をお伝えください。
まとめ
RSウイルスは生後6か月以内の赤ちゃんが感染すると肺炎などを引き起こし、重症化するおそれがあります。2026年4月からの定期接種化は、生まれてくるすべての赤ちゃんを社会全体で守るための大きな一歩です。
広尾・恵比寿エリアで妊娠中の方は、産婦人科での定期検診と合わせてワクチン接種の時期を確認し、不明な点はお気軽にご相談ください。
執筆者・監修者・運営情報
◼️ 執筆者
大野 安将(おおの やすまさ)
◼️ 監修者
鈴木 崇文(すずき たかふみ)
麻酔科専門医 やさしいクリニック 広尾 白金
日本麻酔科学会 所属
日本内科学会 所属
日本集中治療医学会 所属
日本心臓血管麻酔学会 所属
◼️ 運営主体
診療所名:やさしいクリニック 広尾 白金
標榜科目:内科 皮膚科 アレルギー科 ペインクリニック内科
電話番号:03-6456-4990
郵便番号:150-0013
住所 :東京都渋谷区恵比寿2丁目31-3 O-KA building 3F
URL :https://yasashii-clinic.jp
◼️ 最終更新日 2026年3月21日
◼️ 免責事項
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、診断や治療の代替にはなりません。症状がある場合は必ず医師にご相談ください。記事の内容は執筆・監修時点の最新情報に基づいています。
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